Dolls [ドールズ]

2004年10月4日 映画
北野監督の映画ってヤクザものが多いイメージがあってあまり見たこと無かったんだけど、ドールズは映画館に見に行ってとても感動した映画でした。

日本人ならではの表現。
細やかな演出。
四季にあわせた風景の変化、内に秘めた激情…
日本が忘れてきた日本の美しさがこの映画の中にはあります。

山本耀司デザインの衣装が背景に合っていて素晴らしい。
特集で見たんだけど、西陣で作られてる一種のオートクチュール作品。

海辺の風景はなんと、香川で撮影したみたいです。
普通に見たら何の変哲も無い海なんだけど、さすが世界の北野監督、見事に美しい海辺になってました。

静の中にある攻撃的なものを感じ、HYDEのROENTGENを彷彿とさせます。

★★★★★



1本の赤い紐に結ばれ、あてもなくさまよう男(西島秀俊)と女(管野美穂)、迫り来る死期を悟った老境のヤクザ(三橋達也)と彼をひたすら待ち続ける女(松原智恵子)、事故で人気の絶頂から転落したアイドル(深田恭子)と、そんな彼女を慕い続ける孤独な青年(松重勉)…。
北野武監督が、3つの物語を交錯させながら繰り広げていく愛の映画。その語り部として文楽「冥土の飛脚」の人形が用いられており、さらには美しい日本の四季を背景に織り混ぜていくという、実に幻想的で色鮮やかに美しい作品に仕上がっており、そこから男と女のあてどもない愛の悲しみが如実に浮かびあがってくる。ファッション世界のカリスマ山本耀司による斬新な衣裳デザインもすこぶる効果的。北野映画の新機軸とも言える秀作である。(from Amazon.)

コメント