アメリカン・ヒストリーX
2004年11月13日 映画現代アメリカが抱える人種問題を鋭くえぐった作品である。病める国、アメリカを描いた映画はこれまでも数多くあったが、観る者にこれほどの衝撃と問題をつきつけた映画を知らない。
どこにでもある家庭の長男として育った青年デレクは、ある事件を機にネオナチ的思想を掲げる集団に加わる。そして狂信的な集団のリーダーとしての暴走が始まった。エドワード・ノートンが過激な思想と家族愛に揺れ動く強さと脆さが同居する現代の若者を鬼気迫る演技で表現し、難しいテーマである本編に超ヘヴィー級の精神を吹き込んだ。
kenちゃんがお薦めにあげてましたね(笑)
それより前に観てました…何の自慢?!
この作品もとても印象に残ってますね。
人種差別のことが取り上げられてるけど、
私は兄弟の絆に涙しました。
ラストは切ないんです…
最初は白人至上主義の思想に被れてネオナチのリーダーとゆう兄を単純にカッコイイと思っていた弟は、刑務所から出てきた兄の変貌に困惑する。
兄は刑務所内で黒人の友人を持つ。
そこで人間の暖かさに触れた兄は自分が今までしてきたことを悔いるようになり、差別することの愚かさに気づいてしまった。
出所した後の兄の姿に弟は落胆し、でも兄を慕う気持ちは消せるものではなかった…
未だにアメリカには人種差別は色濃く残っています。
日本にもそれはありますが、アメリカはやはり根深いですよね。
特に田舎とか南部地方はリンカーンが奴隷解放宣言を出すまで
奴隷制度のあった地域だから未だにその考えは残っていると聞きます。基本的にアメリカ人って(特に白人と呼ばれる方々)マッチョな文化なんですよね。
『自由の国アメリカ』と言われてるけど、ある所では閉鎖的で保守的で女性やアングロサクソン系以外の人々、ネイティブアメリカン、いわゆるマイノリティと呼ばれる人々を差別する方々も未だ沢山いるのです。
話が脱線してますが、大統領に再選されたブッシュを支持する人々は割りとこのタイプの人が多いと聞きました。
アメリカも自由の国ではないんですよ。
でもチャンスを生かせる国だとは思いますけどね。
日本みたいに露骨に『出る杭を打つ』国ではないと思いますので(笑)
人間にも良いところ悪いところがあるように、国もそれぞれなんですよね。
かなり脱線しましたが、色々と考えさせられた作品でした。
★★★★★
コメント