失はれる物語

2004年4月24日
ISBN:4048735004 単行本 乙一 角川書店 2003/12 ¥1,575

装丁がとても美しいです。
でも買ってから二ヶ月くらい読んでなかったんですが、
やっと読み始めました。
実はまだ途中までしかよんでません…

短編を7編集めて装丁し直した作品みたいなんですが、
私は初めて読んだのばかりだったので感情移入できました。

恥ずかしながら一編目の『Calling You』で号泣しました。
涙止まらず…
乙一さんの本は言葉の言い回しも好きなんだけど、
意外な展開、どんでん返しの最後が何とも面白いです。
そして何よりも作品の中にある哀切の想いが心に響きます。

現代を生きる人間の孤独と痛みをリアルに、いろんな面から文章にしていて才能ある人だなぁといつも思います。

【暗いところで待ち合わせ】
視力をなくし、独り静かに暮らすミチル。職場の人間関係に悩むアキヒロ。駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい二人を引き合わせた。犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。他人の気配に怯えるミチルは、身を守るため、知らない振りをしようと決める。奇妙な同棲生活が始まった。(裏表紙より)


失はれる物語に入ってる作品ではないのですが、
これは私が乙一さんの中で一番好きな作品です。
泣きながら読みました。
暖かな気持ちになれるお話です。
ぜひドラマ化して欲しいと思ってるんですけど・・・
私の中でキャストはもう決まってるんです(笑)
ミチル役は柴咲コウさんで、アキヒロ役は玉木宏さん。
完璧だと思うこのキャスティング(笑)